ナイシトールZ

 

ナイシトールは、松重豊さんのテレビCMでもおなじみの小林製薬の漢方薬。

1日に2~3回の服用でお腹の脂肪が落ちるというふれこみで、薬局やドラッグストアでも大きく展開されている注目の商品といえます。

ナイシトールにはどんな成分が含まれていて、そして何よりも実際の効果はどうなのでしょうか?

このページでは小林製薬の「ナイシトール」シリーズについて、詳しくご紹介していきます。

 

ナイシトールってどんな薬?

ナイシトールはサプリメントのようなものだと思っている方も多いかもしれませんが、「第2類医薬品」に分類される、れっきとした医薬品です。

第2類医薬品とは、副作用があった場合に、日常生活に支障をきたす程度の健康被害が生じる可能性があるものを指します。

 

ナイシトールは漢方薬

ナイシトールは、「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」という肥満症や便秘に効果のある漢方薬です。

 

ナイシトール=防風通聖散

 

18種類の生薬から防風通聖散エキスを抽出したのち、低温で濃縮して錠剤に固め、「ナイシトール」という商品名で販売しています。

意外かもしれませんが、ツムラやクラシエなどから出ている漢方薬の「防風通聖散」とほとんど同じなのです。

 

 

ナイシトールにはどんな種類があるの?

現在販売されているナイシトールは、

 

  • ナイシトールZ
  • ナイシトールG
  • ナイシトール85a

 

3種類のナイシトール

 

の3種類です。何が違うかというと、

 

  • 生薬の配合量
  • 1回に飲む錠数
  • 1日に飲む回数
  • 価格

 

が違います。

 

ナイシトールZ

 

ナイシトールZ

 

生薬の配合量が100%の満量処方(規定の最大量)となっており、1日に5,000mgもの防風通聖散エキスを摂取することが可能です。

ナイシトールシリーズ3種類の中で最も強いお薬で、最も効果が見込めますが、その分値段も一番高くなっています。

1回5錠を1日3回服用します。

 

ナイシトールZは満量処方

 

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ナイシトールG

 

ナイシトールG

 

次に処方量が多いのがナイシトールG。

ナイシトールZの62%の処方量で、防風通聖散を3,100mg配合しています。

1回4錠を1日3回服用します。

 

ナイシトールGは62%処方

 

ナイシトール85a

 

ナイシトール85a

 

そして、値段も安く、もっとも手軽にはじめられるのがナイシトール85a。

ナイシトールZの50%の処方量で、2,500mgの防風通聖散を配合しています。

ナイシトールシリーズの中で最も弱いお薬です。

 

ナイシトール85aは1/2処方

 

1回5錠を1日2回服用します。

体格が小柄な方や、体質に合うかどうか弱いお薬から試したいという方にいいでしょう。

1日2回の服用なので、仕事の関係などでお昼に飲めないという方におすすめです。

 

ナイシトール3種類の比較表

ナイシトールZ ナイシトールG ナイシトール85a
生薬の配合量  5,000mg(満量処方)  3,100mg(2/3処方)  2,500mg(1/2処方)
1回に飲む錠数  1回5錠  1回4錠  1回5錠
1日に飲む回数  1日3回  1日3回  1日2回
希望小売価格(28日分)  8,100円(税込)  5,616円(税込)  4,860円(税込)
1日あたり  289円  200円  173円

 

ナイシトールにはどんな成分が入っているの?

「防風通聖散」とは生薬単体の名称ではなく、18種類の生薬から構成される漢方薬の名前です。

ナイシトール(防風通聖散)にも、18種類の生薬が配合されています。

各々の有効成分の名前と、その有効成分量を表にまとめました。

 

ナイシトールZ ナイシトールG ナイシトール85a
 トウキ  1.2g  0.74g  0.60g
 シャクヤク  1.2g  0.74g  0.60g
 センキュウ  1.2g  0.74g  0.60g
 サンシシ  1.2g  0.74g  0.60g
 レンギョウ  1.2g  0.74g  0.60g
 ハッカ  1.2g  0.74g  0.60g
 ショウキョウ  0.3g  0.19g  0.15g
 ケイガイ  1.2g  0.74g  0.60g
 ボウフウ  1.2g  0.74g  0.60g
 マオウ  1.2g  0.74g  0.60g
 ダイオウ  1.5g  0.93g  0.75g
 ボウショウ  1.5g  0.93g  0.75g
 ビャクジュツ  2.0g  1.24g  1.00g
 キキョウ  2.0g  1.24g  1.00g
 オウゴン  2.0g  1.24g  1.00g
 カンゾウ  2.0g  1.24g  1.00g
 セッコウ  2.0g  1.24g  1.00g
 カッセキ  3.0g  1.86g  1.50g
 合計  5.0g(5,000mg)  3.1g(3,100mg)  2.5g(2,500mg)

 

他、無水ケイ酸、ケイ酸Al、CMC-Ca、ステアリン酸Mg、トウモロコシデンプンの添加物も含まれています。

 

ナイシトールはどんな人が飲むといいの?

ナイシトールには、男性のイメージがありますが、女性が飲んでも、もちろん効果はあります。

特に、ナイシトールは、

 

  • 体力充実している人
  • 腹部に皮下脂肪が多い人
  • 便秘がちな人

 

に向いているお薬です。

 

上記体質の方の、

 

  • 肥満症
  • 高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)
  • 湿疹・皮ふ炎
  • ふきでもの(にきび)

 

の症状に効果が期待できます。

 

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ナイシトール服用の注意点

ナイシトールは医師の診断や処方なく個人で自由に購入できるため、服用には注意が必要です。

 

してはいけないこと

ナイシトールは便通をよくする効果があるため、ナイシトールを服用している間は他の瀉下薬(下剤)を服用しないようにしてください。

 

ナイシトールを服用してはいけない人

  • 15才未満の人
  • 授乳中の人(ナイシトールを服用する場合は授乳をしないでください)

 

ナイシトールの服用に相談が必要な人

下記に当てはまる方は、ナイシトールの服用前に医師に相談してください。

 

  • 医師の治療を受けている方
  • 妊娠中または妊娠の可能性がある方
  • 虚弱体質な方
  • 胃腸が弱く下痢を起こしやすい方
  • 汗をかきやすい方
  • 高齢者
  • 薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある
  • 高血圧、心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害と診断されている

 

ナイシトールに向いていない人

逆に、俗にいう水太りタイプの肥満の方は、ナイシトールとは体質が合いません。

水太りも原因や体質によっていくつかのタイプに分類できるのですが、代表的な特徴としては、

 

  • 体力があまりない・虚弱である
  • 食事量が少ない
  • 血行が悪く冷え性
  • 生理前になると顔などがむくみやすい

 

などがあります。

こうした体質の方は脂肪よりも水分がたまることで肥満につながっています。

ナイシトールには水分の代謝作用もありますが、同時に熱を取って体を冷やす作用もあるので、効果がないばかりか体調不良を悪化させてしまうリスクも低くありません。

 

ナイシトールはどのように肥満に効くの?

 

肥満の女性

 

それではここからは、防風通聖散が肥満を解消する仕組みを見ていきましょう。

 

東洋医学では、「肥満」は単純に脂肪が多いということではなく、体に余分な水分や老廃物、さまざまな毒素がたまってしまっている状態と考えます。

体にたまって肥満の原因になる物質は、まとめて「痰湿(たんしつ)」と呼ばれます。

痰湿がたまってしまう原因は主に4タイプに分類されます。

その中でナイシトール、つまり防風通聖散が効果があるのは、食べすぎでが原因で主にお腹を中心に痰湿がたまる、「胃熱タイプ」の肥満に効果があります。

 

防風通聖散は、

 

  1. 便秘の解消
  2. 発汗の促進
  3. 利尿作用

 

に効く生薬が配合されており、体にたまった痰湿を排出させていきます。

(そのため、普段から下痢気味の方、汗や尿の量が多い方は、ナイシトールの服用は適しません。)

 

1.便秘の解消

食べすぎを続けていると、やがて内臓の処理能力をオーバーしてしまい、消化→吸収→排泄というプロセスがうまく働かなくなります。

そのため、胃熱タイプの方は、肥満と同時に便秘も併発していることがとても多いです。

便秘が続くと胃腸の働きが阻害されるため、新陳代謝が低下してますます肥満傾向になるという悪循環が生まれます。

そこで防風通聖散は、腸にたまった痰湿、つまり便を排出させて、内臓の働きを正常に戻し、摂取カロリーのスムーズな燃焼を促します。

 

2.発汗の促進

防風通聖散は、皮膚にたまった毒素や老廃物を、汗をかくことで排出させます。

便秘が続くと肌荒れや吹き出物ができる、という方、多いですよね?

お腹にたまった毒素は皮膚に運ばれるため、便と一緒に皮膚の毒素を排出させるのは有効です。

 

3.利尿作用

防風通聖散は、お腹にたまった余分な水分を排出させ、新陳代謝を促進させます。

発汗と利尿はこの他に、体内にたまった熱を下げる作用もあります。

「胃熱タイプ」という名前が示すとおり、このタイプの方は水分や老廃物と一緒に、熱もたまりやすいのです。

胃に熱がこもると過食しやすくなりますし、のぼせやすい、肩こりや頭痛といった症状も見られます。

 

人の体を環状型の水路と考えるのが東洋医学です。

健康な方は体液や気が滞りなく循環していますが、水路のどこかに不備があって水流が滞ると、そこに不調が生じます。

流れが止まっているところを整え、循環するように導くのが、漢方薬の役割です。

ナイシトール(防風通聖散)もそのように体に働きかける薬だと考えるとよいでしょう。

 

ナイシトールの飲み方

 

ナイシトールの飲み方

 

ナイシトールは防風通聖散という漢方薬ですから、飲み方は漢方薬と同じです。

ポイントは以下の3点です。

 

  1. 食前または食間に飲む
  2. 水または白湯で飲む
  3. できるだけ一定の時間に飲む

 

1.食前または食間に飲みましょう

「食前」は食事の30分前。

「食間」は食後2時間前後を指します。

いずれにしても大事なのは、胃の中にあまり食物が入っていない状態で飲むことです。

空腹に飲むと吐き気がしたり、胃に刺激を感じるという方は、食後に飲むなど調整しましょう。

また、食前・食間は食後に比べ、飲み忘れてしまうというケースが多いです。

飲み忘れてしまった場合は、1回パスするのではなく、気づいた時点で飲んでください。

飲み続けてこそ、漢方薬の効果が発揮されますので、規定の回数しっかり飲むようにしましょう。

 

2.水または白湯で飲みましょう

薬をお茶や牛乳、ジュースなどで飲むと吸収が悪くなることがあります。

漢方薬は人肌くらいの白湯、または水で飲みましょう。

ナイシトール(防風通聖散)は体の熱を冷ます漢方なので、やや冷たい水で飲むのは有効です。

漢方薬はお湯で溶かして飲むと効果が高いといわれますが、ナイシトールは錠剤ですから、無理に溶かす必要はありません。

 

3.できるだけ決まった時間に飲みましょう

漢方薬は、時間をかけて身体を調えていくものですので、毎日忘れずに飲むことが大切です。

できれば飲む時間もだいたい一定にすると、身体のバイオリズムが整いやすくなります。

飲んだり飲まなかったりすると効果は出づらくなりますから、毎日の生活パターンの中で続けやすい時間を決めて飲みましょう。

 

ナイシトールの副作用について

漢方薬は化学薬品に比べて副作用が出づらいともいわれますが、やはり体質に合わない薬を飲めば副作用が出る可能性があります。

人によっては、ナイシトールを服用したあとに副作用が現れることがあります。

 

ナイシトールの副作用で特に多いのは、下痢を起こすケースです。

ナイシトール(防風通聖散)は「便秘の解消」を効能としているため、中には効き過ぎて下痢を起こしてしまう人も見られます。

他にも下記症状が出た場合には、直ちに服用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。

 

一般的な副作用

皮膚に関係するもの

発疹・発赤、かゆみ

 

消化器に関係するもの

胃部不快感、吐き気・嘔吐、食欲不振、腹部膨満、はげしい腹痛を伴う下痢、腹痛など

 

その他

めまい、発汗、動悸、むくみ、頭痛

 

重篤な副作用

まれにではありますが、ナイシトールの服用によって下記の重篤な症状が起きることがあります。

その時は直ちに服用をやめ、医師の診療を受けてください。

 

  • 間質性肺炎
  • 偽アルドステロン症、ミオパチー
  • 肝機能障害
  • 腸間膜静脈硬化症

 

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ナイシトールの肥満解消効果は?

ナイシトールユーザーの声を聞くと、効果があったという方、なかったという方、結果にはかなり個人差があるようです。

 

ナイシトール(防風通聖散)が効果を発揮するためには、いくつか条件があります。

まず、あなたの肥満のタイプが生薬と合っていることが必要です。

前述したように、ナイシトールが有効なのは、「胃熱タイプ」の肥満の方です。

 

特徴をあげると、

 

  • 食欲があり、食べ過ぎる傾向がある
  • 便秘傾向がある
  • 暑がりで汗をかきやすい
  • 頭痛、耳鳴り、肩こり、目の充血などがみられることがある

 

これらの条件に合っている方であれば、ある程度の効果は感じられると思います。

しかし、「普段からあまりおなかが空かないのに、太っている」など、肥満のタイプが違う方は、あまり効果は感じないでしょう。

また、肥満の原因となる体脂肪には、皮下脂肪型と内臓脂肪型があります。

皮下脂肪は胎児を守る役割があるため、一般的には女性ホルモンの影響で女性に付きやすいものです。

また、皮下脂肪は代謝に関係ない場所に付くので、一度付くと落としにくいのが難点です。

防風通聖散はそれに直接働きかけるので、飲み続けることで皮下脂肪を減らしていくことが可能です。

 

効果の目安は1ヵ月

肥満の解消は病気の症状と違い、効果が現れるまで時間がかかります。

様子を見ながら、1ヵ月は継続して飲みましょう。

1ヶ月(便秘に服用する場合は1週間)程度服用しても効果が見られない場合は、服用をやめ、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。

また、1ヶ月以上長期で服用を続けたいという場合も、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。

 

生活の改善も必要

加えて、ナイシトール(防風通聖散)の服用と同時に、やはり生活全般の見直しも必要です。

東洋医学は患部に現れた症状(今回の場合は脂肪)だけに対症療法的にアプローチするのではなく、身体全体を整えて、根本的な原因を取り除くというのがコンセプトです。

漢方薬を飲むだけではなく、生活習慣を見直して肥満の原因を減らしていくと、感じられる効果も違ってくると思います。

 

「胃熱タイプ」の方は食べすぎが原因ですから、まずは食事量に気をつけましょう。

一駅歩くなど、毎日続けられるような軽い運動をして新陳代謝を上げるのもいいですね。

冷たいもの、体を冷やす食物(きゅうり、トマトなど)を適度に摂って熱を冷ますのも有効です。

 

ナイシトールを飲んだけど変化がない、という方は、こうしたことにも気をつけてみるといいでしょう。

 

ナイシトールの口コミ

実際にナイシトールを服用してみた人の口コミを集めてみました。

減量に効果があったかどうかは人それぞれのようですが、あわせて食事制限や運動も行ったという人には、多少なりとも効果が見られているようです。

また、やはり便通がよくなる人が多いようですので、注意点にもあるように、もともと下痢気味の人は飲まないようにしましょう。

 

続けること約半年。痩せませんでした。

でも、体重増加もしませんでした。

(40代・女性)

 

CMにつられて購入しました。

体重は1~2kg減りましたが、薬の効果だけなのかは、良く分からない。

元々便通は緩いほうですが、もっと緩くなりました。

(40代・男性)

 

確かにお通じは良くなりますが しばらくすると慣れるのかそれもなくなりました。

体重に変化はありません。

少しお腹周りがスッキリした感じはあります。

ただナイシトールは金銭的に続かないので、同じ成分の漢方に変えるか考え中です。

(40代・女性)

 

期待して飲み始めたのですが、もともと便通が良かったのもあるのか、下痢が止まらなくなり、腹痛に悩まされました。

錠剤がとても大きいため、いっぺんに全て飲むのもとても辛かったです。

(20代・女性)

 

最近ぽっこりお腹が気になり、薬局で相談して購入しましたが、腹を下すばかりで、あまり効果を感じられませんでした。

仕事中も、トイレにばかり行くようになり、そのままやめてしまいました。

(20代・男性)

 

一粒が大きめなので飲み込むのに苦労します。

漢方独特のニオイもあるので、苦手な人は多いかもしれません。

(20代・女性)

 

とにかく高価ですね。

期待していたのですが、3ヶ月間体重は増えはしませんでしたが横ばい。

もったいないお金を使いました。

(50代・男性)

 

ナイシトールはCMなどに広告費をかけているためか、他の防風通聖散と比較すると「高い」「続けられない」という声がよくきかれます。

また、錠剤の一粒が少し大きく、一回4~5錠飲むことにストレスを感じる人も多いようです。

 

まとめ

以上、CMで話題の小林製薬「ナイシトール」について詳しく見てきました。

ナイシトールが漢方薬であることをはじめて知ったという方もいるかもしれません。

ナイシトール(防風通聖散)は体質が合っていれば、肥満症の改善に期待の持てるお薬です。単純なダイエットというより、肥満症というところがポイント。

ただ、口コミにもあったように少々値段がお高いので、結果が出なかった場合痛いと思ってしまう人も多いようです。

ご自身の体質に合っているかどうか判断が難しいという場合には、事前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してみることをおすすめします。