どっちがいい?

 

ツムラは明治26年創業の、日本を代表する漢方薬品メーカーです。

薬局やドラッグストアなどで購入できる市販用の漢方薬と、病院で処方される医療用の漢方薬の両方を開発・製造・販売しています。

市販薬の漢方部門では業界3位、医療用の漢方製剤では80%以上のシェアを誇っています。

 

ツムラの防風通聖散には、市販の防風通聖散と医療用の防風通聖散があります。

医療用の防風通聖散を飲まれている方には、「ツムラの62番」でおなじみですね。

 

ところで、市販用の漢方薬と医療用の漢方薬があるときくと、「どっちがいいの?」「やっぱり医療用の漢方薬の方が効果が高いの?」と思いませんか?

実際、市販の漢方薬と医療用の漢方薬に違いはあるのでしょうか?

 

このページではそういった疑問を踏まえ、ツムラの防風通聖散の市販薬と医療用を徹底比較してみますので、ぜひ参考にしてください。

 

ツムラから市販されている防風通聖散

市販されているツムラの防風通聖散、今まではこちらの2種類ありました。

 

  • ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒:24包(12日分)/64包(32日分)
  • ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒(ツムラの漢方 防通散BF):24包(12日分)/48包(24日分)

 

ですが、ツムラの公式HPに、「ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒(ツムラの漢方 防通散BF)」の製造および出荷は終了したとの発表がありました。

「ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒(ツムラの漢方 防通散BF)」は販売店での在庫がなくなり次第、販売終了となります。

 

また、同じタイミングでツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒のパッケージが変更になったようです。

医療用と同じ「62」という番号を大きく印字し、わかりやすくなりましたね。

 

ただし成分や分量などはこれまでの

 

  • ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒
  • ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒BF

 

と何ら変わりはありません。

パッケージのみの変更となりますので、ツムラの防風通聖散を継続して飲んでいるという方もご安心ください。

 

ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒の成分

防風通聖散は、18種類の生薬が配合されている漢方薬です。

ツムラ市販、防風通聖散の生薬の成分量はどれぐらいでしょうか?

 

生薬 分量 効果・効能
 滑石(カッセキ)  1.5g  排尿障害、むくみ、口のかわき、下痢
 黄芩(オウゴン)  1.0g  炎症、熱性疾患、下痢、腹痛、黄疸
 甘草(カンゾウ)  1.0g  腹痛、下痢、動悸、腫れ物
 桔梗(キキョウ)  1.0g  咳、痰、のどの痛み
 石膏(セッコウ)  1.0g  高熱、口のかわき、炎症性のむくみ
 白朮(ビャクジュツ)  1.0g  代謝異常、消化器系の機能障害
 大黄(ダイオウ)  0.75g  便秘、熱性疾患、だぼく、月経異常
 荊芥(ケイガイ)  0.6g  かぜ、発熱、のどの痛みやはれ
 山梔子(サンシシ)  0.6g  熱症状、のぼせ、イライラ、不眠
 芍薬(シャクヤク)  0.6g  血の不足状態、腹痛、筋肉痛、痙攣
 川芎(センキュウ)  0.6g  貧血、月経不順、月経痛、冷え性
 当帰(トウキ)  0.6g  貧血、月経不順、月経痛、腹痛
 薄荷(ハッカ)  0.6g  かぜ、頭痛、のどの痛み、皮膚のかゆみ
 防風(ボウフウ)  0.6g  かぜ、皮膚疾患、関節痛、神経痛、頭痛
 麻黄(マオウ)  0.6g  発熱、頭痛、せき、喘息
 連翹(レンギョウ)  0.6g  熱性疾患、化膿性の皮膚病
 芒硝(ボウショウ)  0.35g  便秘
 生姜(ショウキョウ)  0.15g  かぜ、吐き気、食欲不振
有効成分の合計 2.25g

 

ちなみに、「ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒」の添付文書(説明書)には、

 

本品2包(3.75g)中、下記の割合の防風通聖散エキス(1/2量)2.25gを含有します。

 

と明記されています。

 

つまり、ツムラの市販の防風通聖散は、有効成分の含有量が規定の1/2量(2.25g)だということです。

 

漢方薬は1日に摂取すべき有効成分(生薬)の量が、レシピのように決められています。

その分量を100%満たしているものを、「満量処方(まんりょうしょほう)」と呼びます。

ツムラの市販の防風通聖散は、満量処方の1/2量しか入っていない(1/2処方)、弱めのお薬だということです。

処方が半量だと、効果についても1/2程度になると考えていいでしょう。

 

ツムラの市販の防風通聖散は1/2処方

 

なぜ1/2処方なの?というと、それは市販薬だからです。

市販薬はそれがたとえ自分の体質にあわない薬だったとしても、購入して服用することが可能です。

その危険性を考慮し、市販用の薬は弱めに作っている製薬会社が多いのです。

(ですがその分、満量処方のお薬と比較すると効果は劣ります。)

 

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ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒の効果

防風通聖散は、多くのダイエットサプリや健康食品の属する「指定部外医薬品」には属しておらず、「第二類医薬品」に分類されます。
その分だけ、効き目に期待ができるということですね。
ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒の効果は下記のとおりです。

対象

体力が充実していて、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな人

効果

  • 高血圧や肥満にともなう動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘・蓄膿症
  • 湿疹・皮膚炎・吹き出物
  • 肥満症

 

ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒の服用回数

 

漢方薬

 

下記分量を1日2回、食前まはた食間に(食後2時間後以降)、水またはお湯で服用します。

 

  • 成人(15歳以上):1包
  • 7~15歳未満:2/3包
  • 4~7歳未満:1/2包
  • 2~4歳未満:1/3包

 

注意事項

※2歳未満のお子様には服用させないでください。

※分包して使う時は、袋の口を折り返して保管し、2日以内に飲み切ってください

 

市販のツムラ防風通聖散服用時の注意点

 

市販の防風通聖散は誰でも気軽に買うことができますが、下記に当てはまる方は服用不可、または事前の相談が必要です。

ご自身が当てはまっているかどうか、購入前に必ずご確認ください。

 

同時に服用してはいけない薬

他の瀉下薬(下剤)

服用してはいけない人

授乳中の人

※あるいは防風通聖散服用時には、授乳を避けてください

 

購入前に医師に相談したほうがよいケース

  • 現在治療中の人
  • 妊婦および妊娠しているかもしれない人
  • 体力が弱っている人
  • 下痢をしやすい人
  • 大量の汗をかく人
  • 高齢者
  • 今までに副作用があったことのある人
  • かゆみや発疹などのアレルギー症状が出たことがある人
  • 重症高血圧症や、腎臓病や甲状腺機能障害の人
  • 狭心症や心筋梗塞などの心臓に障害がある、またはその既往歴がある人

 

ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒の値段

ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒の、主な販売サイトでの価格を比較してみましょう。

※2018年3月現在

 

ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒(20包/10日分)

販売サイト 金額(税込) 1日あたり
 希望小売価格  2,592円 約259円
 Amazon  取扱いなし
 Yahooショッピング  2,580円~ 258円
 楽天市場  2,592円~ 約259円~

 

ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒(48包/24日分)

販売サイト 金額(税込) 1日あたり
 希望小売価格 4,644円 約193円
 Amazon  取扱いなし
 Yahooショッピング  4,600円~ 約191円~
 楽天市場  4,968円~ 約207円~

 

ツムラの医療用防風通聖散(62番)について

 

ツムラ62番

 

続いて、医療用のツムラ防風通聖散(62番)について説明していきましょう。

 

医療用のツムラ防風通聖散は、銀色のアルミパックの袋に緑色のライン、漢方の番号「62」という数字がデザインされたパッケージでおなじみです。

「ツムラの62番」と呼ばれ、親しまれています。

顆粒の色は黄褐色で、独特のにおいと苦みがあり、苦手だという人も多いようです。

1回1袋、朝昼晩に服用します。

 

ツムラ医療用防風通聖散の成分

ツムラの医療用の防風通聖散62番の生薬の配合量はどれぐらいでしょうか?

添付文書の「くすりのしおり」には、このように記載されています。

 

本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス4.5gを含有する。

 

先ほど確認したツムラ市販薬の有効成分は、1/2量で2.25gでした。

対して、こちらの医療用は「4.5gを含有する」とあります。

ということは、そうです、ツムラの医療用62番は、市販薬の2倍の有効成分100%分量の「満量処方」の防風通聖散なのです。

 

ツムラの医療用の防風通聖散は満量処方

 

では、ツムラ医療用62番の成分を、市販薬と比較してみましょう。

 

生薬 市販薬 医療用62番
 滑石(カッセキ)  1.5g  3.0g
 黄芩(オウゴン)  1.0g  2.0g
 甘草(カンゾウ)  1.0g  2.0g
 桔梗(キキョウ)  1.0g  2.0g
 石膏(セッコウ)  1.0g  2.0g
 白朮(ビャクジュツ)  1.0g  2.0g
 大黄(ダイオウ)  0.75g  1.5g
 荊芥(ケイガイ)  0.6g  1.2g
 山梔子(サンシシ)  0.6g  1.2g
 芍薬(シャクヤク)  0.6g  1.2g
 川芎(センキュウ)  0.6g  1.2g
 当帰(トウキ)  0.6g  1.2g
 薄荷(ハッカ)  0.6g  1.2g
 防風(ボウフウ)  0.6g  1.2g
 麻黄(マオウ)  0.6g  1.2g
 連翹(レンギョウ)  0.6g  1.2g
 芒硝(ボウショウ)  0.35g  0.7g
 生姜(ショウキョウ)  0.15g  0.3g
 有効成分の合計 2.25g  4.5g

 

医療用62番が、すべての成分において、市販薬の2倍になっていることがおわかりいただけると思います。

 

市販薬と医療用62番、処方量の違い
  • 市販薬:1/2処方
  • ツムラ医療用62番:満量処方(100%)

 

ただし、有効成分の量が多ければいいというものではありませんので、その点誤解されないようご注意ください。

人によっては1/2処方ではまったく効かないという人もいますし、逆に満量処方では強すぎて効きすぎてしまう(下痢が続く)という場合もあります。

あくまでもご自身の体質にあうかどうかが重要なのです。

 

医療用ツムラ防風通聖散(62番)の効果

対象

医師の診察のもと、症状や体質に合わせて処方されます。

通常は腹部に皮下脂肪が多くて便秘がちな人に処方されます。

効果

  • 高血圧にともなう動悸・肩こり・のぼせ
  • 肥満症
  • むくみ
  • 便秘

 

医療用ツムラ防風通聖散(62番)の飲み方

通常、1日7.5gを服用するため、2.5gずつ分包されているものを3回飲みます。

注意点

※成人以外は服用しないようにしてください。

※食前または食間に、水またはお湯で服用しますが、飲み忘れたときは、気づいた時に飲んでください。

※ただし、2回分を一度に飲むことは絶対しないでください

※飲み切れなかった場合は、保管せず廃棄しましょう。

※医師の指示なしに、自分の判断で飲むを止めないでください。

 

医療用ツムラ防風通聖散(62番)を処方してもらうには

 

医師の診察

 

医療用の漢方薬を処方してもらうには、医療機関を受診しなければなりません。

そもそも漢方薬を扱っていない医療機関もあるため、心配であれば事前に受診する医療機関に問い合わせるといいでしょう。

 

  • ものすごく太っていて肥満が改善しない。肥満症の疑いが……。
  • ひどい便秘に悩んでいる。

 

これらの症状で「病気」であると診断されれば、医療用のツムラ防風通聖散(62番)を処方される可能性があります。

一方、肥満症のレベルに達していない患者が、単なるダイエット目的で防風通聖散をもらいに来たというようなケースには、基本的には応じてもらえませんのでご注意ください。

 

どうしても医療用のツムラ防風通聖散を処方してほしい!どうすればいい?

どうしても医療用のツムラ防風通聖散(62番)が欲しいのでしたら、「ツムラ防風通聖散(62番)を処方していただけますか?」とはっきり要望するようにしましょう。

ただし医師の判断で処方されない可能性がありますし、患者から薬を指定されることを嫌う医師もいますので、本来はおすすめできる方法ではありません。

 

他に持病があって通院している方は、主治医に肥満や便秘について相談すれば、意外とあっさり処方してもらえるケースもあるようです。

これは主治医が患者の体質について熟知しているからであり、初診では難しいことなのです。

 

医療機関に支払う費用は?

医療機関を受診すると、医師の診察後、薬を処方してもらい、調剤薬局で薬を受け取るという形が多いですよね。

健康保険に加入していると3割負担なので、ドラックストアで市販の薬を買うより安上がりに感じるかもしれません。

しかし、初めて行く病院を受診すれば初診料がかかります。

参考までの金額ですが、初診料=282点⇒2,820円の負担割合30%となりますので、窓口支払額は<約850円+診療費>となります。

この金額にさらに調剤薬局での代金が加わってきます。

 

調剤薬局に支払う費用は?

 

保険調剤明細書

 

診療が終わって支払いをしたら、次は調剤薬局で処方された薬を受け取ります。

そこでも薬代の他に、手数料などが発生します。

 

薬局では、

 

  • 調剤技術料
  • 薬学管理料
  • 薬剤料
  • 特定保険医療材料料

 

の4つの手数料があり、おくすり手帳の有無などでさらに加算されることも……。

保険加入者であれば、合計点数×10円の30%を窓口で支払います。

 

ダイエットのために、

「初診料+診察料+薬代を払ってまで、医療用62番にこだわる必要ある?」

「こんなに手間やお金をかけるぐらいなら、市販の防風通聖散で十分なのでは?」

という意見も多いようです。

 

初診料+診察料+薬代

 

ツムラ防風通聖散の副作用

市販薬だけでなく、処方された薬は、どのようなものであっても必ず副作用があります。

症状を抑えよう、改善させようとすれば、体も異物を取り入れるときに違和感をおぼえ、それが拒絶反応となってあらわれるのです。

市販薬で違和感を感じたり、体調不良になった場合は、速やかに服用をやめるようにしましょう。

医療用の場合も服用を中止し、主治医に相談してください。

 

ツムラ防風通聖散による一般的な副作用

皮膚 発疹、かゆみ、発赤
消化器 吐き気、嘔吐、食欲不振、胃の不快感、腹部膨張感、激痛に伴う下痢、腹痛
神経系 めまい
その他 発汗、動悸、むくみ、頭痛

 

重篤な副作用

まれにではありますが、重篤な副作用が起きるケースもあるようです。

その時はただちに医師の診察を受けてください。

間質性肺炎

階段を上ったり少し無理をすると息切れ・息苦しさ・空咳・発熱などが急に現れたり、持続したりする。

偽アルドステン症やミオパチー

手足のだるさ・しびれ・つっぱり感やこわばり。さらに脱力感や筋肉痛が出て、徐々に強くなる。

肝機能障害

発熱・かゆみ・発疹・黄疸・オレンジ色の尿・だるさ・食欲不振など。

 

関連記事
防風通聖散の重篤な副作用 偽アルドステロン症ってどんな症状?

 

ツムラ防風通聖散の口コミ

実際に服用した人たちの口コミには、「よかった」という声と「合わなかった」という声があります。

参考にしてみてください。

 

よかったという口コミ

 

「持病薬の副作用で便秘になり、主治医の先生に処方していただきました。

慣れるまでは苦くて大変でしたが、安心して飲めるし、穏やかに効いてくれて助かっています」

 

「通販で正月太りを解消するために、約1か月服用を続けたところ、約1.5kg減りました。それに間食もしなくなりました」

 

合わなかったという口コミ

 

「効果を期待したのに、痩せないし便も出ないし、かえって体重が増加してしまいました」

 

「粉末で苦く、私は苦手でした。食前の服用も面倒です」

 

まとめ

以上、ツムラ防風通聖散の、市販薬と医療用についてそれぞれみてきました。

ツムラの防風通聖散の場合、市販薬が1/2処方、医療用が満量処方と差が大きいため、どちらがよいか一概に判断することはできません。

できれば一度医師や薬剤師に体質や症状を診断してもらい、処方してもらうのがいいのではないでしょうか。

 

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